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野球肘高校1年生野球肘・野球肩リハビリのTOWAコンディショニングセンター

2012年12月28日 category : 野球肘の詳しい話, 野球肘体験談 タグ: ,

野球肘症例 肘頭骨折後の痛み

結帯障害

肩甲骨肩関節可動域1肩甲骨肩関節可動域2

左右差あり 非投球側の腕の方が可動域があり、投球側の可動域相対的に低下。

投球動作分析あり(当ページ下)

基本情報

16歳高校1年生

身長186センチ 体重80kg

利き腕 右投げ右打ち

ポジション ピッチャー

投球フォーム オーバースロー

野球歴 8年

普段の練習量 毎日 休日7時30~18時30

今現在のトレーニング 走り込み 加圧トレーニング

肘のどの部分が痛むか?肘の内側

病歴

肘頭部に痛み
H23年の11月に肘頭骨折により手術を行う
H24年3月に完治 そこから徐々に投げ始める

夏場の7月に連投が続く。連日100球以上を投げる。
ストレートは痛みがないが、変化球を投げるときに痛みを感じるようになる。
H24年9月頃から、肘に痛みが出てくる。以前痛めた肘頭部ではなく、肘の内側の痛み・重さが発生する。

その後、投球を休止、肘休ませる。

H24年11月に投球再開する。その際は、以前ほど痛みがでなっかたが、重だるさは残った。
11月の下旬の試合以降は、投球せずに休めている。

問診チェック

投球(送球)時のどのタイミングで一番痛むか?
フォロースルー時に一番痛む

どのような痛みか?

とにかく痛む

投球(送球)後の痛みが、どのくらい続くか? (10)
投球後、痛みはない。

自分で動かすと痛む動作があるか?(自動運動)(20)
動かしても痛みはない

バッティング時に痛むか? (5)
バッティング時は痛くない

練習中・試合中のいつから痛むか
投げている途中から徐々に痛くなってくる

痛みの程度 どのくらいの強さで痛むか?(40)
ホームから外野間(51m以上)の遠投ができる

投球(送球)以外で痛むか?
投球時のみ痛む。投げない時は痛くはない。

今の痛みは、いつから痛いか?(20)
6ヶ月以内に痛めた

他の医療機関(病院)にかかっている
かかっていた。

その際診断名はつきましたか?
つかなかった。

レントゲンで異常が
レントゲンでは特に異常はなかった。

肩、肘の手術をしたことがある?
ある(現在の痛みは、その手術したところと別の部位の痛みである)
具体的な手術の内容 肘頭骨折

インナー負荷テスト

内旋 5.5kg  外旋4.0kg

内旋(アクセル):外旋(ブレーキ)100:73

関節可動域

右肘の関節可動域は正常範囲内。左と比べると、少し過伸展の幅が小さい。
肩関節は左右ともに良。

握力 右 57kg  左 52kg

高校生1年生ながら、身長186センチ 体重80kgのとても大きな体つきをしています。今現在ウェイトトレーニングも行っていて、どんどん筋力アップしている。1年前に肘頭の骨折で手術をして、そこの箇所はほぼ治っていたが、夏場にかなり投げ込んだ影響かその後痛みが発生。現在の痛み・重だるさは前回の肘頭の部分ではなく、肘の内側である。この内側には屈曲筋肉がついており、筋肉の端の部分は細くなり、腱となって上腕骨内側上顆という部分につながっていきます。その分の炎症が痛みの大元です。

重症度ポイント(問診ポイント)

17ポイント (1~100:数字が大きいほど重症度が高い)

推定障害段階

レベル③ 関節軟骨の問題 及び レベル①筋肉の問題

推定される診断名

肘頭骨折後の関節障害 上腕骨内側上顆炎

原因

①上腕骨内側上顆につながる筋肉(前腕屈筋)の硬結があり、その硬結によって正常に前腕屈筋が働かず上腕骨内側上顆に負担がかかる。②筋肉・筋力はかなり強い、それを支える腱・靱帯の成長が追いついていない。筋力は鍛えられるが、腱や靱帯を鍛えるのは難しい。投球・投げ過ぎは十分注意することを自覚する③投球フォームについて 正面から見た際に体幹が非投球側に流れ過ぎているケースがある。フェーズ4の時に上腕挙上角が通常より高い位置にある。④インナーバランスの問題(外旋・ブレーキが弱い)

対策

・上腕骨内側上顆につながる筋肉(前腕屈筋)の硬結があるので、それを失くすよう自分自身でもマッサージ・ストレッチをして下さい

・左右の肩関節・肩甲骨のストレッチを入念に行いましょう。特に結帯動作では左右差をなくしましょう

・内旋・外旋バランス問題 外旋が内旋に比べて弱い 外旋トレーニングを多めにする必要がある

投球フォーム

①バランスポイント

②フットコンタクト

③トップポジション

④パラレルポジション

⑤MER(Max External Rotation)

⑥リリースポイント

⑦ディセレレーション

⑧フォロースルー

 投球フォーム分析測定値

チェックポイント フェーズ 数値(測定値)
身長 185
前腕の長さ 30
体幹傾き 2 95
体幹傾き 3 82
体幹傾き 4 78
体幹傾き 5 74
体幹傾き 6 63
体幹傾き 7 57
体幹傾き 8 38
体幹の前後トータル傾き変化度=フェーズ②最大後方傾き度-フェーズ⑧最大前方傾き度 all 57
体幹と上腕の角度 2 55
3 79
4 99
5 131
6 210
リリースポイント 対体幹上腕角 6 30
左右の肩の高さ ①非投球側肩がやや高い②平行 ③投球側肩がやや高い 2 2
3 1
4 2
ボールと肘の位置関係(高さ)   ①肘とボールの高さが平行位にある②肘の方が高い位置③ボールの方が高い位置 2 2
3 3
4 3
5 2
ボールと肘の位置関係(前後) ①肘とボールが同じ位置(前後) ②ボールが後方 ③肘が後方 2 2
3 3
4 3
5 2
6 3
投球側の肘位置 ①両肩を結んだ線上と同じ高さ ②両肩を結んだ線上より低い ③両肩を結んだ線上より高い 2 2
3 2
4 1
前脚の股関節屈曲角度 3 75
前脚の股関節屈曲角度 6 84
股関節フェーズ③からフェーズ⑥の変化 9
前膝の屈曲角度 3 66
前膝の屈曲角度 6 58
膝関節フェーズ③からフェーズ⑥の変化 -8
踏み出し距離 2 143
踏み出し値 2 77%
手と肘を真横からみた距離 5 17
肩関節外旋率 5 57%
後ろ足の接地の仕方ホームベース方向に対して垂直か①足の甲が地面に接地・足裏が上向き ②つま先たち状態 ③浮いている 3 2
4 2
5 2
6 2
7 1
8 1
リリース後の後ろ脚の動き①足が膝より上にあがりながら前側に ②足が膝と同じ高さくらいにあがる ③足が地面付近のまま前側に移動 8 3
ゼロポジションチェック(正面映像からチェック)

チェックポイント

フェーズ 評価 チェックポイント
1 F まっすぐ立っているか
1 F 重心が踵よりになっていないか
1 F 両肩を結んだ線は平行か
1 E 片足で立っている時、ふらふらしていないか。
2 E 後ろ足の接地の仕方 ホームベース方向に対して垂直かどうか
3 G  グローブを脇にはさんでいるか・非投球腕を畳めているか
3 F  しっかりと胸をはれているか
3 F  C曲線ができているか(ボール、右肩、右股関節、右膝、右足を結んだ線)
4 E  前足はホームベース方向に向いているか
4 F  右投げの場合)上腕(右腕)と大腿(左大腿)のラインが平行である
4 F トップ時と前腕平行位の前脚の膝の屈曲角度は変わらない
6 F 腰がひけていないか
7 A  腕の内旋がされているか
all B  肘の外反具合
all F  体の開き具合・胸の向き 早すぎないか
all × E  後足でしっかり蹴れているか
all E  前膝はブレテいないか

直すポイント

後ろ足がしっかりと蹴れていない。その証拠にフェーズ⑧の時に後ろ脚が前に来ないまま後ろに残っている

対処方法

後足でしっかりと地面をける

直すポイント②

正面からの動画撮影で、トップからリリースまでの腕(肘)の出方が悪い。トップからリリースまで肘の曲がりが変わらずに、やや広いためボールが遠回りしてでている。肩の挙上は(肘の高さは)オーバースローとしての高さまで上がっているが、肘の出方・曲がり具合はスリークウォーターである

対処方法②

肘の出方・曲がり具合はスリークウォーターであるので、腕を下げてスリークウォーターとして投げるか、オーバースローとして腕の高さは変えないで、腕の出し方を肘の屈曲を使って、肘から前に出すようなフォームへと修正する。

完治へ足がかり

改善点は、前腕屈曲筋の硬結の除去、インナーバランスの改善、投球フォームの修正のみつであり、それに伴い必要性のあるトレーニング・ストレッチ可動域訓練を指導し、本日の施術は終了。次回2週間後に来院予定。

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