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野球肩の診断名② 腱板が原因となるもの野球肘・野球肩リハビリのTOWAコンディショニングセンター

野球肩の診断名② 腱板が原因となるもの

a.腱板損傷・腱板炎

b.腱板断裂

c.棘上筋腱炎

d.インピンジメント症候群

e.肩峰下滑液包炎

肩関節の中で腱板は重要な役割を果たします。投球時には非常にストレスがかかるところであり、腱板を痛めてしまう病態としては腱板損傷、腱板炎、腱板断裂、棘上筋腱炎などがあります。それぞれ病態名は違いますが、腱板に痛みの原因があるもので病態としては似ており、(無理を続けていくと)微小損傷→炎症・腫れ→肥厚→部分断裂→完全断裂のように進行していきます。腱板の炎症や損傷、断裂具合などにより診断名が異なります。レントゲンでは分からず、MRIで診断できます。

a.腱板損傷・腱板炎

肩関節の腱板が損傷した状態を腱板損傷といいます。その中でも、腱板が炎症している状態の腱板炎から、重症である部分断裂した状態の場合もあります。

腱板とは肩関節を安定させるためにある肩周りの4つの筋肉の腱部分が肩の骨を囲んでいる複合体のことをいいます。(詳しくは肩の構造をご覧ください。)この4つの筋肉の事をインナーマッスルいい、肩関節の運動軸となるものです。(腱板は回旋筋腱板、ローテーターカフともいいます)

投球動作では、この腱板が引っ張られ強いストレスがかかります。腱板の腱は骨と骨の狭い部分を通っているので、腱が擦られて腫れていきます。この動作が繰り返されると腱の強度は低下し柔軟度も低下して部分断裂を引き起こします。

これは病院のMRIの検査で診断することができます。完全断裂の場合は手術を選択することがほとんどですが、部分断裂では(断裂の程度によりますが)自然治癒することがあり保存療法で治療することが多いです。

b.腱板断裂

腱板の部分断裂が進行して、すべて完全に断裂してしまうと腱板断裂となります。これは肩を挙げるのが困難になり、手術が必要になります。

c.棘上筋腱炎

腱板炎の中で特に棘上筋の腱が炎症している状態のことをいいます。腱板を構成する4つの筋肉(インナーマッスル)のうち、この棘上筋は狭い関節のあいだを通る構造のため、負荷が強くかかり炎症する場合は多いです。

d.インピンジメント症候群

このインピンジとは『衝突』という意味です。何と何が衝突しているかというと、腕の骨(上腕骨)と肩甲骨(肩峰部分)との間に腱板が挟まれて、その腱板と骨が衝突しているということです。
投球動作だけでなくふつうに腕を上げた状態になると、腕の骨(上腕骨)と肩甲骨(肩峰部分)の空間がより狭くなり腱板が挟まれて痛みを引き起こします。ですから重症の場合になってくると単純に腕を真横から上げる動作で痛みを発生させます。特に腕の角度が80度~100度の範囲にあるとき痛みがあり、真上に上げきってしまうとそれほど痛みがない事が特徴です。(有痛孤)
最近ではインピンジメントが最初の原因ではなく、腱が擦れている状態が続くことにより、その後二次的に腕の骨(上腕骨)と肩甲骨(肩峰部分)との間で衝突しあっていると考えられています。腱板炎と複合的に発生する場合がほとんどであり、リハビリも腱板の機能強化とバランスを意識したトレーニングが必要になります。

e.肩峰下滑液包炎

肩(肩峰の下)にある滑液包とういう組織に炎症が起こっている状態を指します。
滑液包とは筋肉の腱が骨の上を通る部分に存在し、なめらかに通りが良くなるようにクッションの役割を果たします。そのクッションの中に入っている液体を滑液といい、袋状のものにためられているので滑液包と呼びます。これは肩関節だけでなく体のあらゆる関節部分にあります。また肩関節の中でも肩峰下だけでなく、それ以外のとろこにもに滑液包はたくさんあります。ここでは肩峰下にある滑液包に炎症がおきているので肩峰下滑液包炎と呼びます。
腱板炎と複合的に発症することがほとんどです。肩峰下滑液包は肩の骨の下にあり、腱板の上に存在しているので、腱板炎により摩擦を繰り返し炎症を引き起こします。肩の構造として一番上部から肩の肩峰→滑液包→腱板→上腕骨となります。この空間にあるものが摩耗して炎症がおきると、いずれも症状が似ているため見分けが難しくなります。

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